いなblog

自分語りをします。

経過記録③

だいぶ久しぶりの投稿になってしまった。

1月頃は結構しんどかった期間があったけど、

なんとか今は落ち着いてる。

薬は毎日飲むのが9錠。生理前だけ2錠追加する。

なんせ粒がでかいし量も多いので飲むのを

毎回躊躇ってしまって、

飲み忘れてしまったりわざと忘れたことにする日もある。

ここ何日か飲まないでいたら

突然涙が出たり理由もなく

イライラすることが出てきたのでさすがに飲んだ。

治したい気持ちで診察してもらってるのは

間違いないんだけど、

いざ苦手なものを目の前にすると遠ざけてしまう。

人に迷惑はかけたくないので

きちんと飲んで安定をなるべく長く保たなければ。

気圧の変化にも急激に弱くなったので

それの影響もあると思う。

強迫の症状は今のところは落ち着いてる。

始めの頃にあった元気すぎるような気がするとか、

頭の中がずっとうるさいみたいな感覚は

いつの間にかなくなった。

先生の言ってた通り薬に慣れてくると

落ち着いてくる人もいるというのは

自分にも当てはまったみたい。

薬を無理やり飲み込むと頭が痛くなったり

気持ち悪くなったりする。

翌日の吐き気や胸の当たりが震える感覚は

昔ODした時の感覚を思い出して、

本当にこんな量飲んでていいんだろうかと思う。

世の中にはもっと大変な人がいて、

もっとたくさんの薬を飲まなきゃいけない人も

いるのは分かってるけれど。

昔と違うのは生理前だから、気圧が下がったから、

上がったから、などとある程度自分の気分の変化に

理由をつけて動揺しないようになったこと。

全部が病気のせいじゃない。

浮き沈みあるのが人として自然だということを

思い出せるようになったこと。

このまま順調にいって、薬の量も

減らしていけたらいいなぁ。

経過記録②

3度目の診察。

 

薬(ラモトリギン)を

少しずつ増やしていき、今は1日4錠。

1錠で2週間過ごした時は、

夢の記憶もないくらいにしっかり

寝た感覚があったり、

今までならイライラや焦りや緊張が

起こりやすかった場面でも

比較的落ち着いて対処できるように

なってるなと感じたんだけど、

2錠に増やした段階で

なんとなく違和感が出てきた。

 

元気ではある。

楽しく過ごせている時間も長い。

相手が誰であろうと緊張せず話せる。

大きな声ではっきりと。

だけど、元気すぎるような。

知らない人にも

知り合いのように受け答えしてるような。

そういえば、頭の中がこれまで以上に

うるさい事に気づいた。

誰かと話してるような言葉が

ずっと浮かんで止まらない。

それはいつの間にか始まっていて、

あ、まただ。と思う。

夜もずっとそれが寝落ちするまで続いて、

朝になってあ、寝たんだな。という感覚。

夢や頭の中の言葉や声も残ってる。

かと思えば、突然スイッチが切れたように

ぼーっとしてる時もある。

というのをスイッチが元に戻った時に気づく。

 

そんな話をお医者さんに話したら、

「時々そういう話も聞くんです。

   逆に元気になりすぎちゃうって。

   たまにそういう人もいるんですよ。」

そしてこう続けた。

「だけど、ここでこの薬を止めてしまうのは

   もったいないと私は考えていて。

   というのも、単純にほかに代わりの薬が

   ないというのもあるんですけど、

   前回までは良い傾向も見られたから、

   例えば、別の薬を併用してみるってどうでしょう。」

 

そうしてラモトリギンが2錠から4錠に増え、

頓服としてシクレストという薬が出された。

「もし自分で違和感を感じたら

    4錠飲まないで減らしてみてください。

   もし頓服の方が不安だったら、

   休みの日に試してみるとか。」

 

初めてそれを飲んでみた日のこと。

飲んで眠りについてから1時間半。

夜中の3時頃、突然左腕の内側がムズムズし始める。

皮膚表面にはなんの異常もなく、

内側でムズムズしている感じ。

ふくらはぎでなら経験があるけど、

腕、しかも左だけというのは初めてだった。

ずっと気持ち悪くて眠れなくて、

体感では1時間くらいずっとムズムズと闘っていた。

おかげで翌日はずっと眠かった。

以来頓服薬は棚に仕舞ったきり手をつけていない。

 

1ヶ月以上が過ぎて、4度目の診察。

 

頭の中がうるさい感じは続いてる。

だけど感覚的には慣れたのか、落ち着いたのか、

前とはなんとなく違う。

寝る直前まで続くことはなくなってる。

車の運転をしていて、

横から車が飛び出してきた時

ラクションを鳴らしていて驚いた。

基本的にそういう場面でクラクションを

鳴らしたことが今までなかった。

そういう、なんで今私こうしたんだろう?

なんで今これをしたんだろう?

という出来事がいくつかあった。

 

職場に新しい子が入ったけど、苦手なタイプ。

その子が来てから感情が安定しない気がする。

生理前だからとか、

気圧のせいとか言い聞かせてるけど。

私のペンとか(誰の物でも)普通に触る。

コロナの影響で外食は控えようと言われてる今、

職場のみんなで焼肉に行こうという提案があった。

それに対し否定することを私が言うと

当然だけど変な空気になった。

以降、嫌われてるのかなとか、

いない所でいろいろ言われてるんだろうなとか、

そんなことを考えてるうちに

感情が不安定になって、

強迫の症状が増えた気がする。

今もそうだけど文字の打ち直しが増えた。

除菌シートで拭いたり

物を触れなかったり洗ったりしてる時、

パニックまではいかないけど

涙が出そうになるのを堪える。

 

先生に話したら、私も去年新年会をやろうと

盛り上がっているところに

水を差すようなことを言ったら、

変な空気になったことを思い出して

胸が痛いです。と言ってた。

正しいことをしようとしてるだけなのに、

少数派だとこんなに肩身が狭い。

 

ラモトリギン4錠は継続。

シクレストはやめて

炭酸リチウムという薬が追加された。

朝晩1錠ずつ飲む。

興奮や突発的な行動を抑える作用があるらしい。

気圧のせいなのかこの薬のせいなのか、

めちゃくちゃ眠くてあくびが止まらない。

マスクがあって本当にありがたい。

 

皮膚症状は脚にできてる湿疹が気になるけど、

薬の影響なのか季節的なものなのか微妙なので

とりあえず血液検査をして終わった。

 

経過記録

薬を飲み始めて約4週間が経った。

始めの2週間はラモトリギンという薬を

25ミリからスタート。

皮膚症状などの副作用もとくに現れず、

今は50ミリ。

眠気に関しては気圧の影響もあるので

薬の副作用かは分からない。

お医者さんは眠気は今の量では

出にくいとは言ってたけど、

稀に出る人もいるから分からないとの事。

メンタル的な変化としては、

対面での慣れない相手の前でも

コーヒーを手が震える事なく飲めたり、

以前ならイライラや焦りが

抑えられなくなっていたような状況でも

ある程度コントロールできるようになっていて、

薬が良い方向に影響してるように思える。

ただ気になるのは薬を飲む事で

抑えられているのか、

飲まなくなったらまた戻るものなのか。

永久に飲み続けなくてはいけないのか。

今度その事についても聞いてみようと思う。

とくに気だるさもなく、悪夢を見る事もないし

寝つきが悪い事も減った。

むしろどちらかといえば以前と比べて

起きた時にしっかり寝た感覚がある。

このまま良い方向に進むといいな。

大学病院の精神神経科に行った話。

 


初めて大学病院の精神神経科を受診した。

10代から21,2の頃まで約5年弱通った病院は

勝手に行くのをやめてしまって、

その後は今から約3年前に別の病院にも

行ったけど、どちらも個人院で

小さなところだったから、

今回予診、本診を通して

事細かに様々な質問をされ、

中にはそんな事まで?という内容もあり

いろんな意味で驚きがあった。

当たり前だけど、個人院とは全然違った。

 


今まで行ったところは

現状辛い事、気になる事、

それに当てはまる病名を伝えられ

薬を出される。

いたってシンプルな流れだった。

ざっくりとした質問で形式通りの問診。

とくに3年前のところはそれが顕著だった。

 


心療内科は基本的に予約が取りづらい。

1ヶ月待ちなんてザラだ。

けどそこはすぐに入れたので、

きっとあまり話はしないタイプだろうなーと

行く前から予想できた。

 


それが合う人ももちろんいると思う。

薬さえ貰えればそれで構わないという人や、

話すのは苦手だからさっさと終わらせたい人など。

 


けれど、ざっくりした質問が苦手な私は

「最近はどうですか?」と聞かれても

あまり上手く答えられない。

それに、答えたところでなぁ…とも思っていた。

細かく話そうと思うことはあっても、

それを話されても、この医者からすれば

多数いる患者の1人に過ぎないし、

早く終わらせた方がいいんだろうな、とか。

 


昔通ったところでは

強迫神経症で通院していて、

3年前のところはその当時の症状を伝えると

「社交不安障害ですね」と言われた。

だけど、それはそうなんだろうけど、

私にはもっと気になってる事、聞きたい事があった。

 


けど、かといってどうする?

大学病院にわざわざ紹介状出してもらうとか、

そんな事してもらうほど重症じゃないんだろうし。

小さな頃から違和感はある。

でもそれはただの自分は周りと違うとか、

所謂厨二病みたいな話なのかも。

恥ずかしくて口にできない。

思春期病をずっと引きずってるだけかも。

精神的に未熟なんだ。

そう思ってた。

 

 

 

大学病院では、まず予診の方で

現状気になる事以外に最終学歴や

勉強がどの程度できていたか、

職歴や辞めた理由(面接を受けてる気分)や、

産まれる前、幼少期に何かトラブルはあったか、

家族構成、年齢、出生地、

病気や自殺した人がいるならそれについても。

とにかく細かく聞かれた。

 


そしてそれを本診でさらに深堀りされる。

個人院ではその時、今実際どのような状態かが

メインで話されるけど、

今回は昔の事を話してるうちに思い出す事や

聞きたかった事が次々浮かんできて、

途中話すのが辛くなる内容もあったけど、

先生や、助手として同席していた

医学生の女性の方もすごく感じが良く、

柔らかい人だったので、安心して話せた。

話してもいいんだという雰囲気があった。

 


先生は自分の事を「精神マニア」と言っていた。

だからか、私の話を聞いてどこか面白そうに見えた。

 


強迫神経症は解明されていない事が多いらしい。

海外でも「○○らしい」程度で、

特に日本では強迫神経症について

しっかり理屈を説明できる医者はいないと。

 


医学生の女性に、

「これは複雑だ。国試に出ないやつだね!」

と言って笑っていた。

 


医学生も、「出ませんね!難しいです…。」と

熱心にメモを取っていた。

 


楽しそうだったけど、嫌な気はしなかった。

今までずっと親にも話せないし、

他人に話すのもはばかられる。

ネット上で吐き出せばかまってちゃんだと思われて

きっとフォロワーはbotか投資家アカウントくらいしか

残らなくなるだろうと思ってた。

それを、仕事という雰囲気ではなく

興味ありげに聞いてくれる人は初めてだったから。

 

 

 

双極性障害について、御自身で何か感じる事はありますか?」

と聞かれた。

 


私は、自分の事を躁鬱に近い状態なのかもと

思った事はあるけど、

調べて出てきたような躁状態の時にテンションが上がって

明るくなりすぎるとかはなくて、

どちらかと言えばイライラやそわそわ感が強くなり、

攻撃的な言葉が増え又その衝動を抑えられなくなる。

程度は軽い物だと思っていますと伝えた。

 


診断はその通りで、軽い躁鬱状態

双極性障害二型というもの。

 


「失礼ですが、人付き合い長く続かないんじゃないですか?」

と言われた。

その通り。

その時は気づかないけど、

振り返って考えるとそういう時期に

他人とトラブルが起きて、人が離れていく事が多かった。

 


だから私は男女関係なく関係を深くしすぎてはダメだ。

長く付き合ってるとそのうちボロが出るから、

その前に身を引くか、会う回数を減らさないとダメだ。

そう思って生きるようになった。

 


そんな話をしていたら先生は入力し終えたカルテを見て、

「この人生つらっっ!!!」と大きな声で言った。

鬼滅の刃の善逸が浮かんで面白かった。

 


昔好意を寄せてくれた人に

あらかじめ打ち明けた事があった。

けどその人は私の事を全然普通だと言った。

普通の時にしかそういった活動は

しないので当然だけど、

想像力を膨らませてほしいというのは無理がある。

精神疾患を抱える人間の浮き沈みは

年単位で長く付き合っている人でなければ分かりづらい。

 


そして1年半が経とうとしていた頃、

ついに落ち込む時期はやってきて、言われた。

「わざとネガティブになってんの?」

「何?トラウマでもあんの?」

何年も前の事なのに、この言葉が忘れられない。

「大丈夫」と言ってくる相手ほど信用できない。

 


それ以降は恋愛関係になった相手に

そういう話をするのはやめた。

やめたけど、心の壁のようなものがずっと

取り払えなくて、深い付き合いは当然できない。

だから、恋愛より趣味に身を置いてる方がずっと楽だ。

時々寂しくもなるけど。

 

 

 

強迫神経症については10代から20代で

発症する事例が多いが、

私の場合は幼少期からその症状が認められるらしい。

 


小学生の頃からあったと自覚していたのは

テレビの電源や部屋の電気を納得いくまで

何度も消し直さないと気が済まない事と、

水道の水を何度も出して、止めてを繰り返す事。

指のこの部分をテーブルの角に当てたいとか、

濡らしたいとか、なんの意味もないけど

突然そういう衝動に駆られた。

 


その他に今日思い出したのは言葉を声に出す時に、

例えば「ありがとう」の「が」を強く、

自分で納得するまで繰り返し発さないと落ち着かなかった事。

濁音、半濁音がつくところでそうなる。

 


大人になった今でも同じ文字を

何度も打ち直さないといられないとか、

文章を読むというより文字を見ている感覚に近く、

頭の中で読む時もその音がしっくりくるまで

反復しないと気持ちが悪いとかはあるけど、

小さな頃からそれはずっと

続いていたというのは新しい発見だった。

当たり前になりすぎて気付かなかったんだと思う。

 


その他あるのは人混みや慣れない場所での不安感、

場合によって発作が起きる、所謂パニック症と

21の頃発症した摂食障害

過剰に運動やカロリー制限をしてしまうなどの行為が

今も時々出てしまう事。

これは昔に比べてかなり改善された。

 


こんな風に、現状あるものだけではなく

過去から積み重ねられてきた物

あらゆる方面から可能性を炙り出し、

それに適していそうな薬を提案される。

 


私の場合は所謂抗うつ薬を使うと

かえって症状が悪化する可能性が高いらしく、

てんかんや、統合失調症の治療に

用いられる薬を3つ紹介された。

 


副作用の説明をされ、

1つは、この薬を飲んだまま妊娠してしまうと危険で、

不安感にも大した効果はないので

これはまず使いませんと言われた。

2つ目は妊娠は危ないけど不安感に効果がある薬。

 

私は端から妊娠する気も予定もなく、

そういう事なら問題ないですと伝えた。

けれど先生は、今は考えられないと思うけど、

もしこれをずっと使い続ける事になると

いつかもし妊娠したいと思った時に危ないので、

可能性は残しておきたいと言われた。


最後の薬は妊娠に影響はないが

皮膚症状が出る事があるらしく、

日本ではまだ新しい薬なので

少ない量しか処方できないと言われたけど、

不安感やイライラに効果的なのが認められているので

最終的にまずその薬から試す事になった。

 


精神科で貰う薬は飲むのに勇気がいる。

昔初めてそういった薬を飲んだ時、体に合わず

副作用が酷くまったく眠れなくなった。

眠いのに眠れないイライラから

発狂しながらベッドから起き上がった事もあった。

 


その後はなんとか決まった薬に落ち着いたものの、

不安感が減少されたというよりも

楽しいとか、興味というものがなくなって

無の状態になっている事が多くなった。

思考が止まったような状態。

それが切れると今度は"死にたい"しか

浮かばなくなり一晩中泣いていた。

泣くか、ぼーっとするかの日々。

なのでどのように回復していったかの記憶が

あまりない。

 


3年前に処方された薬は、飲まなかった。

あまり詳しい説明もされてないから飲む気にならないし、

またそんな状態になるのかと考えたら

見るだけで嗚咽がしてきた。

 


今回出された薬は今までとは違う視点から

処方された物だから、どうなるかは分からない。

怖い気もするし、本当にこれで、

ずっとずっと悩んできたものから

解放されるかもしれないという期待もある。

なんにせよ飲んでみないと分からない事なので、

今後はここを自分の状態を記録していくのに使おうと思う。

少しでも未来の自分に繋げられるように。

 


それともし今個人院に通って

改善される気配がないと悩んでる人や

その家族の人は、一度大学病院に

紹介状を出してもらうのを検討してみるのを

オススメします。


私は職場で知り合った人に薦められて

恐る恐るで紹介状について聞いたけど、

案外スムーズで、料金も安くて驚いた。

何より昔勝手に薬を飲むのをやめたせいで

今の状態になっていると、自業自得だと

思っていた事が、もっとずっと

幼少期から始まっていたんだと知って

それだけでもモヤが晴れたような気分で、

本当に行って良かったと思った。

 


ちなみに、10代の頃かかった先生は

今日会った先生の先輩という事が分かって、

その時の先生もテイストは違うけど

柔らかい雰囲気の人で、

嫌な感じがしないのに納得ができた。

8ヶ月ぶりに電車に乗ったら泣いた話。

8ヶ月ぶりに駅に行ったら

心臓がドキドキしてくるのを感じた。

その前から、今の状態で電車に乗れるのかという不安があった。

だから駅に着いて心臓がドキドキしてきた時、

(いや、これはきっと、電車に対してのドキドキではなく、

ドキドキしてしまうんじゃないかという不安からのドキドキだろう。)

そう思った。

 

そして、電車に乗って20分。

目的地は以前何度か通ったことのある心療内科

本当はもっと前に行かなきゃいけなかったのを

やっと今日行動に移した。

何年も前からもしかしてそうかもなと思いつつ、

放ったらかしにしてたことがあった。

それを確かめに、また、そうであってもなくても

いずれにせよそれを緩和させるために、

病院に行かなくてはいけない。

ただ、そのためには地元の大学病院への紹介状を貰いに、

まずその電車で20分の病院へ行く必要があった。

 

電車に乗って、椅子に座る。

田舎の平日の午前中。人は少ない。

だけど、乗り降りする人の動きが気になる。

耐えろ。あと3駅…2駅…次…。

 

耐えた。よし。よしよし。

 

と思いながら改札を出た。

その道中にも人はたくさんいる。

周りの人を目で追う。

呼吸が浅くなる。

 

気づいたら駅ビル入口前の広告が貼ってある柱の前で

息荒く必死に涙を堪え立ち止まっていた。

 

マスクがあってよかったと思った。

前髪が伸びてきたのが気になっていたけど、

目元が隠れたので切らないままでよかったと思った。

 

だめだだめだだめだ。だめだめだめ。

もうすぐ着く。もう着く。

 

堪えてまた歩き出した。

病院に着けばきっと、

もっと人の流れが穏やかで、

落ち着けるはず。

そう考えながら必死に歩いた。

 

エレベーターでビルの6階まで向かう。

だけど、ドアが開いたら思っていた以上の人の数。

 

この病院、前来てた時はこんなに人いなかったよな…。

月曜日だから?午前中の予約だから?

おじいちゃんおばあちゃんが多い。

コロナ禍で精神的に病む人が増えてるとか

テレビで言ってたのは観たけど…

 

そんなことを考えながら、

とりあえず病院の出入口ドアの外で

経ったまま待ってた。

全然思ってたのと違う。

こんなに人がいるなんて思ってなかった。

でもとにかく私は、紹介状を受け取らなきゃいけない。

紹介状を貰ったらすぐに帰るんだ。

それだけだ。

 

しばらくして、奥のイスが空いていたので

そこに座ることにした。

だけどそのイスは柱に隠れていて分からなかったけど

目の前に無料のドリンクサーバーがあった。

そこに人が寄ってきて立ち止まる。

 

それを利用した人が、紙コップを捨てようと

サーバーの隣にある蓋が開閉式のゴミ箱を

開けた時、急に不安になった。

 

そしてまたもう1人営業マン風の

背の高い男性が来て水を飲む。

ゴミ箱を開けた時、

耐えられなくて立ち上がり、

そのまままた外に出た。

 

振り向くと、その男性は

さっきまで私が居たスペースに座ってる。

空いたからラッキー、くらいの気持ちなんだろう。

あの人は、ゴミ箱が空いて、

使用済みの紙コップが目の前で投げ捨てられても、

水滴が飛んでくるかもとか考えて、

怖くて立ち上がることなんてしないんだろう。

 

そして周りを見渡すとみんな

当たり前に他人の隙間をすり抜けて歩いてる。

自分以外の存在に不安なんて

抱いてないように見える。

そんな光景を見ていたら、さっき駅では

堪えられた涙がぽろぽろ零れてきた。

 

そしてやっと診察室に呼ばれ、

現状を少しだけ説明したけれど、

とにかく一刻も早くここを出て

家に帰りたかった私は、

なるべく話が長くならないよう、

強迫症状はありますか?」と聞かれても

「ないです。」と答えた。

「ないですか。はいはい。」と感じ良く言われた。

 

私の後にも何十人と順番を待ってる人がいて、

この医者は初めて会う人で、

院長と書いてあるけど、

きっと予約の取りやすさからしても

あまり長々と患者の話を聞く人でもないだろうし、

私は紹介状を貰いに来ただけだから

べつにここで事細かに話して伝える必要はない。

 

会計を済ませたらすぐに病院を出て、

人がいないところまで行き、

マスクを外して大きく息を吸った。

8ヶ月ぶりに電車に乗ったら

人の流れに圧倒されて泣いてしまったけど、

きちんと目的を果たせたことは

私の中ではとても大きな1歩だった。

 

 

晴れた最悪の金曜日。

たぶん母はアスペ。

以前からそれはずっと思ってた。

今日した会話は母が

「○○さんにパンをお裾分けしてもらった」

と言うので見てみたら

一見どういう味のパンなのか、

なにが練り込まれてるのか分からないパンだった。

正方形で2センチくらいの厚みがあって、

オレンジや茶色や緑が入り混じってる。

味の想像がつかなかったので

母に「なんのパン?」と聞いた。

すると母は「なんのパン?て何?普通のパン」

と答えた。

私は「…何の味の…何でできたパン?」と聞き直した。

「何でできたって?普通に小麦粉でしょ」

そこで、理想的なのは

「メロンパンとか、クロワッサンとか、あんぱんとかあるでしょ。これは何のパン?」と

具体的にパンの例を出すことなんだと思う。

それも穏やかに。冷静に。

このパンの場合は

「このオレンジのはなに?」とか。

でも私は今生理前でとても気が立っている。

それも自分の都合だけど、

人間なんて結局咄嗟の時には

自分の都合が優先してしまう生き物。

なのでイラついた言い方で

「だから、パンにもいろんな種類があるでしょ!パンて一種類だけじゃないでしょ!それを聞いたの!」

と声を荒らげて部屋を出てしまった。

母がなにか言ってたような気がするけど、

覚えていない。

こんなふうに、母との会話は成り立たないことがたびたびある。

 あんたの言い方が悪いとか、

質問の仕方が悪いとその度に責められる。

これを読んだ人からは、そうなる事が予測できているのなら

始めからそれに合わせてあなたが変えればいいとか、

あるいは質問の仕方がおかしくない?とか。

そもそも貰った物に「なんの?」とは失礼だとか。

そう思う人もいると思う。

いつも穏やかに対処できたらいいのにというのは私の理想。

だけど人間だもの。

機械のようには動けない。

感情やその時の体調で左右されてしまう。

 

姉はたぶんアダルトチルドレン

何もしない完璧主義者とはまさに姉のこと。

たぶんというのは病院に行ってるわけではないから

私が見ていて勝手にそう思うだけ。

子供の頃の孤独を今も抱えて私は可哀想、

家庭のせい、親のせいと訴えてる。

 

兄は論外。

話にならないから話すのもやめた。

 

そんな姉兄たちは母に優しくしないので、

せめて私だけでもなるべくできるだけ

優しくしようとある時から決めた。

思うことはたくさんある。

姉の主張に対しては正直概ね同意する。

でも、それと全く同じであってはならない。

母のためではなく自分のために。

 

姉、兄、私が子供の頃の話で

全く同じ記憶を持っていても、

母にとって都合が悪ければ母は

「あんたたちはそうやって私を悪者にする」

と言って絶対に認めない。

本当にその記憶がないみたいに話すから、

たぶん本当に記憶が無いんだと思う。

 

それに、自分の旦那が外で女を作り、

自分が腹に抱えた子供と同じタイミングで

向こうの女にも子供が産まれる事を知っても、

旦那を殺さずに、また自分も死なずに

生きていることには素直に尊敬する。

クズ旦那を受け入れざるを得なかったのは

生活と子供のため。

相手の女は家の前に車を止めて

ストーカー紛いのこともしていたらしい。

毎日のように子供が虐待で

殺されるニュースが流れるけど、

私の母はそんな生活から逃げ出さなかった。

 

そしてそんな話を母は

一方的に打ち明けてきたわけではない。

23年間黙ってた。

知るきっかけになったのは腹違いの兄が

すでに私が知ってるものだと思って

ぽろっと話したから。

ちなみにその兄には父親が生活する家族の写真を

Facebookに載せたことで

強制的に見せつけられた日から嫌悪感しかない。

 

そういう苦難や孤独を子供に黙って

闘って生きてきた人だから、

性格がクソでも姉や兄から優しくされない姿を

見るとなんだか心苦しくなって、

せめて私くらいは黙って話を聞いてやろうとか、

つまらない事でも

リアクションとってあげようという

気持ちになる。

普段は。普段はそう出来てる。

 

 

でも、今日はダメだった。

ダメな日だった。

 

 

PMSが年々酷くなってる気がする。

PMDDってとこまでいってるんだと思う。

死にたくなる。

もう死んじゃおうかという気持ちになる。

年々低気圧にも弱くなってるので、

こういう変化があるのは別に不思議ではない。

婦人科に行って治療するべきなのは分かってる。

ピルを飲んだらいいってことも知ってるけど、

数年前2種類のピルを試しても合わなかった。

以来飲んでない。

サプリメントは生理が始まる2週間前からと言われても

覚えていられなくて飲み忘れが多くなってやめてしまった。

結局ただの怠慢。

だけど、その期間を過ぎればけろっと元気になるのがPMS

今はしんどいけど、明日は違うかもを信じてみたり、

しんどいことを認めて明かりを消した部屋で

じっと落ち着くのを待つ。

 

 

私は映画を観るのが好き。

Netflixやアマプラが多くなってきたけど、

レンタルショップに行ってパッケージで

面白そうな物を探すのも好き。

今日はゲオに行った。

こういう気分の時は新しい物ではなく

今の気分に合った映画、

今まで観たことのある好きな映画を借りてくるのが良い。

間違っても家族愛がテーマとか、

心温まる系の物は観ない。死にたくなるから。

自分の今の心に合ってる物。

音楽ならtheHIATUSなんてオススメ。

 

 

今日は「GIA」と「17歳のカルテ」と「THE BEACH」を借りてきた。

あと昔観たことあるけど今観たらどうかな系のやつ。

カッコーの巣の上で」と「ショーシャンクの空に」。

どれも定番。ハズレ無し。

心が不安定な時は冒険より確実な道を選ぶ。

7日間のレンタル期間で観られるかな?と思ったけど、

ただいまゲオは旧作をなんと14日間も貸し出してくれる。

とてもありがたい。

ありがたすぎてセルフレジの前で泣きそうになった。

 

でも、今日の空は青く晴れてる。

空が青いとなんとなく泣きづらい。

空が見ているような、

晒されているような気がして。

雨の日の方が世間からは隠れやすい。

だから雨はわりと好き。

だけど布団が干せないし、

低気圧で頭が痛くなるから最悪。

 

 

 

強迫神経症(強迫性障害)の話

病気についての話は知らない人からすると

煙たがられることが多いです。

とくにこういう、神経系のものは。

でも、新型コロナウイルスの影響で

除菌、手洗いが徹底されてる今、

これまであまり意識してなかった人たちも

ウイルスの恐怖を実感している今だからこそ、

聞いてもらいたい、頭の片隅に

置いといてほしいなーと思い、

この記事を書こうと思いました。  

目を通して貰えたら嬉しいです。

 

 

まず、"強迫神経症"って言葉がどのくらい

浸透してるのか分からないけど、

簡単に言うと要はうつ病とかと同じ脳の病気です。

かかってる場所が精神科とか心療内科って聞くと

気の持ちようって思う人も多いですが、

脳にあるべき細胞が他の人より少ないから

なってしまうもので、

自分ではどうしようもないものなんです。

 


症状は人によって様々で、簡単にまとめると

「強迫観念が頭に浮かんでそれを取り去るための動作を気が済むまで行ってしまう状態」


私自身、16歳の頃発症して

21歳頃まで薬で治療していて、

実際私がなってたのは

・不潔恐怖・洗浄強迫が主でした。

反復強迫は今ではもう日常に溶け込んでます。

あとは私はあんまりなかったけど、

・確認強迫ってものもあります。

それぞれ具体的に説明します。

 

・不潔恐怖

例えば何か汚れてる物に触って、

自分の手に明らかに汚れがついてたら

「汚れた」と認識すると思います。

でも、不潔恐怖の場合目に見える汚れがついていなくても、

「なんか汚れている気がする」が

ずっと頭から離れなくなります。

 


それが次の・洗浄強迫に繋がります。

医療関係の人が推奨してる正しい洗い方は

一旦置いといて、

大体みんなどのくらい洗ったら

「手を洗った」と思えるのかは

人それぞれ差があると思いますが、

強迫神経症を患ってる人には

自分の中でしっかりとルールがあって、

それにきっちり沿った洗い方でないと

「手を洗った」と認識できません。

その最中にたとえば誰かに声をかけられるとか、

洗ってる最中少しでも手指のどこかが

蛇口に触れてしまっただけでも

また最初からやり直しになります。

酷い時は30分、1時間、もっと長い時間

手を洗い続ける人もいます。

 


そのおかげで当時の私は手相がありませんでした。笑

常にカサカサ、粉吹き状態。

ハンドクリームを塗ろうにも、

その容器に触れる時だって細心の注意が必要。

まず容器本体が除菌されてることが大前提。

あとどの容器でもそうだったんですが、

どれも"底"の部分には触れませんでした。

持った時、置く時、"底"やテーブルに

少しでも手の側面が当たったらまた手洗いやり直し。

ずっとそれの繰り返しです。

 

反復強迫

これは、私の場合ですが

同じ単語を繰り返し納得できるまで

頭の中で復唱したり、

スマホやパソコンで文字を打つ際に、

同じ文字を気が済むまで打ち直すとか、

本を読んでいても同じ行を繰り返し読むなどです。

なので、一時期本を読むとイライラして

泣いてしまっていたので、本はずっと遠ざけていました。

人前で文字を打つのは今も苦手です。

 

あとは・確認強迫、これは結構みんな

(あれ?家の鍵閉めたっけ?)とふと不安になって

家に戻るみたいなこと、経験ある人も

多いと思うんですが、

強迫神経症になるとそれを自分が納得できるまで

何十回と繰り返す人もいます。

昔女芸人さんがそれで確認しすぎて

ドアノブ壊れたって言ってたな。

笑い話にしてたけど、本人はかなりしんどいと思います。

だってそれで遅刻して周りに迷惑かけてしまうのも

全部分かってるから。

分かってるのにやめられないんです。

(一時期潔癖症タレントがやたらテレビに出てきて笑いになってるのは本当に不快だった)

 


ほかにも、どっかで誰かのこと

怪我させたんじゃないかと不安になって

パニック起こすとか、

何かを落としたんじゃないかと思って

パニック起こすとか。

後ろで誰かくしゃみしたのが聞こえたら

自分にかかったんじゃないかと思ってパニック、

人とすれ違う時十分距離をとってても

服の端が触れたんじゃないかと思ってパニック。

これは私が実際あったことです。

 


強迫神経症の人はめっちゃパニック起こします。

 


だから手洗ってる最中も家族は

心配になって声をかけるけど、

どうか見守ってあげてほしいです。

もちろん、心配で声掛けてくれてるのも分かってます。

分かってるからしんどい。

とても自分勝手に聞こえるかもしれませんが、

それが実情です。

 


ドアノブ触れないから家中のドアは

常に開けっ放しにしてもらってたり、足で開けたり。

ドア閉まってたらパニック起こしたり。笑

一緒に生活してる家族はそれはもう

大変なストレスだったと思います。

 


うつ病などもそうですが、家族が患者の感情に

巻き込まれてもっと酷いうつになることもよくある事例だそうです。

幸い、うちの家族はそれはありませんでした。

その当時の母と兄には感謝しかありません。

 

 

 

今、新型コロナウイルスの影響で

帰ったらすぐ着替える、お風呂に入るなどが

推奨されていたり、

独自で考えてやってる方も多いと思います。

 


ドアノブを触らなくていいように

足で開けられるバーを作ったコンビニもあるとか。

強迫神経症の人にとっては

めちゃくちゃ素晴らしいし有難い反面、

個人的には症状が悪化してる人や、

患者さんが増えてるんじゃないかなっていう

心配もあります。

それで家族、恋人、友人関係に亀裂が入るのだって

全然ありえることだから。

 

 

 

強迫神経症の人にとってハンドソープや

除菌アイテムは必須です。

それがなかなか手に入らなくて

パニック起こしてる人もきっといるんだろうな。


もちろん、病院や介護施設

小さい子供がいる場所などなど大変なところが沢山あるのは重々承知してます。

その上で、そういう病気の人がいること、

もう少し理解される社会になったら

嬉しいなと思います。

 


私自身、姉にだけはずっと理解されなくて、

姉に子供が生まれて、私だって可愛くて

触りたかったけどできなくて、

気を悪くした姉は子供(甥っ子)に

「変な人だから近づかない方がいいよ」

と言ってたのが今でも忘れられません。

それと、その拒否してしまった時の記憶が

甥っ子の中に残っていませんようにとも思います。

 


よくあるのが不潔恐怖、洗浄強迫と

綺麗好きを混同されること。

綺麗好きの人は汚いのが嫌で掃除したり

整頓したりすると思います。

でも、不潔恐怖の人は汚い(と自分で思う)物に

触れないから、部屋の掃除ができない人もいます。

だからどんどん部屋が汚れていく。


お風呂に入ったら自分ルールで

洗い続けてめちゃくちゃ洗いまくって

納得する人もいれば、

お風呂場そのものが汚いと思って

お風呂に入れないで部屋に籠る人もいます。

 


私は後者でした。

だから姉からは

潔癖症ぶってるけど怠けてるだけでしょ?」

と言われたこともありました。

 


一般的に考えた汚れてると、

強迫神経症の人が思う汚れてるは

意識がかなり違うこともあるってことです。

もちろん、整頓されてない状態を見て

パニック起こしてひたすら直しまくる人もいるので、

そこは一概にこうとは言えません。

 

ここに書いた以外にも、強迫神経症の症状は

まだたくさん例があります。


だからもし今後一緒に生活してる人が

強迫神経症と診断されたり、

その疑いがある状態になったりしたら、

まずどれがその人にとって

ベストな条件なのかを聞いてあげてほしいです。

 

 


気をつかったり、自分でもわがままな事

言ってるのは分かってるので、

なかなか本音が言えない人もいると思います。

そこはその人の行動を見て

考えてあげられたら、それだけでも違うと思います。

 


当時私の友人は私が嫌そうなもの、事を

毎回確認してくれました。

「これ触ってもいい?」

「これは平気?」

ドアは言わなくても代わりに開けてくれたり

(どこのお嬢様だよって感じですが)

とにかく協力してくれました。

本当に本当にありがとう。

 


その頃は家族の肌に触れることもできなかったけど、

今は触れられることがすごく嬉しいし、

逆に誰かに触れてもらえると

(汚いって思われてないんだ~)と嬉しくなったりします。笑

 

ちなみに、心療内科や精神科は

予約を入れたいと思っても

なかなかすぐ入れられないのが

結構あるあるなようです。

今相談したい!と思っても新規だと

3ヶ月待ちなどは珍しくありません。

 

個人的に、経験上思うのは

こういう病気に使われる薬は

副作用も強いものが多く、

合わない薬に当たった時は

本当に最悪だったので、

安易に薬の量を増やしてくる

医者ならすぐに変えるべきです。

 


めっちゃ長くなりましたが、

要するにまとめると

もし今後自分や自分の大切な人が

いきすぎた潔癖状態になっても、

イライラしたり悲観したりせずに

落ち着いて話し合ってみてください。

ってことを伝えたくて書きました。

 


除菌が徹底されてるこの状況が

いつまで続くか分かりませんが、

目に見えない汚れにパニック起こすくらい

恐怖や苛立ちを感じるようになるのは

誰の身にも起こり得ることだと思います。

とくに今、こもりっぱなしで

セロトニンの生成がうまくできなくて、うつ状態にも

なりやすくなってると思うので、

全然可能性はあると思います。

小さいお子さんいる家庭とかとくに。

 


今観られる手段あるのか分からないけど、

佐藤二朗さんって俳優が昔

「memo」という映画を作ってます。

佐藤二朗さん自身も強迫神経症を患っていて、

その頃の自分の状態を映画にしてます。

何度も何度も同じ動作を繰り返して、

「よし!もう大丈夫!もう大丈夫!

もう、もうこれで最後!もう終わり!はい!終わり!」

と言いながらまた何度も戻るを繰り返す。

この描写は本当にリアルで、観てる人は

たぶん分からないとイライラする人もいると思いますが、

そのイライラこそがめちゃくちゃリアル。

どこかで機会があったらぜひ観てほしいです。

 


長くなりましたが、ここまで

読んでくださってありがとうございます。


10-FEET TAKUMAさんの言葉を借りて、

「優しさは想像力」精神で。

優しい世の中になったらいいなあ。

 

______以下、7.28追記______

 

病院に行ってないってことは

もう治ったの?と思われがちなんですが、

この病気には完治はないそうです。

病院で言われました。

うつ病などもそうだと思います。

"完治"ではなく、"回復"している時間を

いかに長く保たせるか。

たとえ10年元気だったとしても、

11年目に再発するかもしれない。

それは分からない。

だから、完治するという言い方は

私はしませんと。

 

でも、今の私はもうショッピングモールの

トイレも大体使えますし、映画館も行けます。

レストランで食事をとったり、

それ以前にレストランのドアを触って、

椅子に座って、なんてことができています。

昔に比べたらかなり普通に、

だいぶ普通に普通のことができるようになりました。

昔は考えられなかった家中のゴミをまとめるとか、

床の上を歩いた犬の足が嫌で発狂してたけど、

今では冷たい肉球が可愛くて気持ちよくて

顔の上に乗せたりしてます。

 

ただ、PMS期や、季節の変わり目、

環境が変わった時、

なにか落ち込むことがあって不安定な時などは

洗う時間が長くなったり、

使っていた物すべて除菌したり、洗ったり、

あるいは捨てて遠ざけたりしないと

落ち着かないこともたびたびありますが、

概ね良好な状態で過ごすことができています。

男性女性年齢問わず、わりと誰でも

体調崩しやすい時期にはこういったことにも

ちゃんと影響でるってことみたいです。

同じ文字を何度も打ち直す行為は

今となっては当たり前になっているので、

そこまでストレスには感じなくなりました。

人前でうっかりやってしまうと焦りますが。笑

本もスムーズに読めるようになったので、

今はできることが増えてとても幸せです。

 

薬をやめた経緯など、やめたあとどうなったかなどは

今回のテーマとは少しかけ離れてしまうので

また機会があったら書こうと思います。

 

ただ1つ言えるのは、

周りの家族や友人が諦めずに、見捨てないでいてくれたこと、

サポートがあったからこそ

今の自分になれたというのは間違いありません。

ベタな言い方かもしれないけど。

本当にこれに尽きます。