いなblog

自分語りをします。

theHIATUS 10th Anniversary Show at international Forum

待ちに待ったこの日。

今までとは全く違った緊張。

オープニングで流れたこれまでの10年間。

theHIATUSの始まりから今の5人になるまで。

伸び切った髪とやつれた細美さんから

現在の筋肉マン。

 

開始早々目を潤ませたのはあの場所にいたみんな

きっとそうだった。

 

一曲目Ghost In The Rainのイントロが流れたら

ぼろぼろ涙が止まらなかった。

初期の曲と現代とを織り交ぜながら全編24曲。

あっという間だった。

 

この間のツアーのMCで、

細美さんは当時ライブでフロアを見られなくて

メンバーを見ながら歌った、

それを一葉さんが鍵盤から手を離し駆け寄って

大丈夫、大丈夫と

宥めてたというエピソードがあった。

それが今では細美さんはまったく泣かずに

他の4人が涙ぐんでた。

 

細美さんは周年なんて本当にだせぇと思ってたと言ったけど、

ELLEGARDENが休止になって

   廃人になるしかない最悪の10年に

   なるかもしれなかった日々を

   theHIATUSが最高の10年にしてくれた」

こんなふうに話してた。

 

こんな時だから書いてしまうけど

私自身10年前は病気を発症して

がっつり暗黒の時代に入っていて、

theHIATUSの曲、細美さんの

あの擦り切れるような歌声も聴けなかったし

音楽だけでなく何にも関心を持たなくなっていて

まさに廃人だった。

ただ息をしているような毎日で、眠れもしないで

死ぬこともできず私の人生の中で

最も暗い時間だった。

正直どんなふうにして回復していったのかも

曖昧なくらい思考が止まってた。

 

今では私にとって確実に大切な音楽になった

theHIATUSの初期を知らないことを悔やんでいたけど、

この日のライブを見てそうじゃない、

あの頃、細美さんも闘ってたんだ。

あらためてそれを思った。

 

本編ラスト3曲、

あんなに泣いたStorm Racersは

きっとあれきりだろう。

ここしばらく定番だったこの曲もやらなくなっていたから

その嬉しさももちろんあった。

Lone Train Ranning、絶対やるだろう、

やらない理由がないだろうと思っていたけど

この流れはずるい。

だってそこから紺碧の夜にだよ。。

 

アンコール、Twisted Maple Trees。

眠れない夜に飲み込まれそうな時

必死に縋った曲。

目を閉じて、煌びやかに響く音と

力強く伸びる歌声に意識を集中させた。

あの頃の自分に届けるようだった。

そしてFirefly/ Life in Technicolor。

theHIATUSを通じて知り合った友人、

あの頃とは明らかに違う、

出逢った人や行った場所、楽しかったこと

気づき、経験、ようやく色の着いた過去たちが

次々に浮かんでずっと涙が止まらなかった。

 

そして最後はMoonlight。

星空のように灯りがついたステージは

本当に綺麗だった。

 

今年に入ってから、ずっと継続的な回復を

保っていた体に違和感が起きていて

人に会うこと、人が大勢いる中での飲食に不安があって

ライブを通じて知り合ったみんなと

会えるのかもすごく怖かった。

リアルで口に出せないことを

Twitterにはだらだら連ねていたから。

私地雷だったんだごめんねと思いながら、

もうそうなったら仕方ないという気持ちすらあった。

けど、私を見かけてなっちゃーん!と

笑顔で声を掛けてくれる人達がいた。

私の本当に失礼で悪い癖。

会いたいと思ってたとか、探してたとか、

そんなふうに言ってくれる人達がいる。

theHIATUSが出会わせてくれて、

こうして繋げてくれている。

 

また生きよう、まずは生きよう。

そう思った。

 

theHIATUSのメンバーの絆、

だいぶ大人になってからでも

確かな繋がりが生まれているのをこの目で見た。

幽霊部員(笑)一瀬さんとのツインドラムを

生で聴けたのも嬉しかった。

 

theHIATUS 

10周年おめでとうございます。

そして本当に本当にありがとうございます。

これからも、お世話になります。

 

という事でさてもう10月。

細美さんの言うように、

10周年てなんだっけというくらいに

前を向いて歩いて行けるよう、

ジャズエイタス待機!!!

 

(CDJ晦日きたねーーーーー♡)

10-FEET 稲佐山ワンマンライブ

みんなの願いが届いて雨は上がった。

お馴染みのSEが流れ周りはみんな大きい男の人ばかりで、まったくステージが見えず隣にいたお姉さんとぎゅうぎゅうになりながら「見えないっすね!」と笑った。

知らない人と自然と会話が生まれるのがライブの良さ。

 


1曲目の火とリズムが始まればもうそこから

まっっったく顔が上げられないカオス状態。笑

周りの人達が「ありがとう!」と言いながら飛んでいく。

最初自分は5、6列目にいたけど、

これはあれだ、下がりたくても下がれないやつだ!!と察し、

ただでさえ低い鼻が顔面にめり込み続け陥没しそうな勢いだった私は2曲目、STONE COLD BRAKEの中盤で後ろに下がるお姉さんを見つけ、自分も後を追って早々に後ろへ。笑

毎回感動するのがそんだけもみくちゃになってるのに下がろうとする人いたらみんなさっと道を開けてくれる事。

 


血流してる人2人くらい見たけど、楽しそうだった。笑

 


サークルを見つけて気づいたら走ってた。

リハの音が聴こえた時も猛ダッシュしたけど(私たちしか走ってなかったけど笑)ライブくらいしか体が勝手に走り出すなんてことなかなかない。

それがめちゃくちゃ楽しい。

抑え込んでたものがぱっと解放される感覚。

 


2%でTAKUMAが「たまにはこうして遊ばなな」と言ったところで泣いた。

何回泣いたか分からない。

楽しすぎて泣く。

10-FEETのライブではそんな現象がたびたび起こる。

楽しすぎて死ぬことがあるなら確実にあの瞬間死んでる。

 


スカパラ兄さん達の登場で

HONE SKA、hammer ska。

メンバーの楽しそうな顔。

それも含めて楽しくなる。

 


my pet theory、AND HUG、EVERY聴けたのも嬉しかった。

アンテナラスト→SEE YOUは泣いた。

gose onは肩組んで笑った。

おなじみRIVERではkj登場。でっかいサークル。

 


蜃気楼はやると分かっていてもなぜあんなに心にくるものがあるんだろう。

言葉では言い表せられない力がこの曲にはある。

 


新曲のハローフィクサーもめちゃくちゃ良かった。10-FEETらしいけど今までなかった感じ。早く音源欲しい。聴き倒す。

 


CHERRY BLOSSOMがなんだかいつもより沁みて、たくさんのタオルが飛んでいく景色が本当に綺麗だった。

 


たくさん書きたいことはあるはずなんだけど、

あの場で感じたこととか、見たものとか、

込み上げてきたものがすべてだし、

絶対に忘れない日になったのは確実だし。

1曲1曲思い出して丁寧に書きたいけどそれはライターさんに任せるとして…(楽しすぎてところどころ覚えてない。笑)

 


実は10-FEETのワンマン初めてだったんだけど、長崎まで遥々行って本当に良かった。

もっと10-FEETが好きになった。

前にも書いたけど実はずっと聴かず嫌いしてたバンド。それにこんなに救われて、後腐れ無く笑って泣いてすっきりしてる。

 


きっといつか何かで立ち止まって後ろを振り返った時に、私の中で寄り添って背中を押してくれるライブになると確信した。

 


最後は、「お前ら凄いからオマケ!」と急遽追加のback to the sunsetで締め括られた。

トータル3時間、33曲。

TAKUMAが最初のMCで宣言した通りのあっという間の3時間だった。

あっという間に過ぎていった。

 


こんな日を設けてくれてありがとう、それと本当にお疲れさまですと伝えたい。

あとで更新されたメッセージ動画ではNAOKIがいつもより饒舌だったように見えた。

 


好きなバンドが楽しそうにライブをしてる姿が本当に嬉しい。それをあらためて実感した。

 


10-FEETは2019年、京都大作戦の他にもまだまだ各地のフェス、それと発表された新曲を引っ提げてのツアーなどでたくさん遊び場を用意してくれてる。

 


開演中まったく降らなかった雨は、終演を教えるようにまた夜になると降り出した。

稲佐山をあとにするのはとても寂しかったけど、貰ったパワーを吸収してまた日常を生きよう。そしてまた集まろう。そう思えた。

 

 

 

 

 

 

ELLEGARDENの完全復活を見た。

アリスター 2019JAPANTOUR FINAL

対バンELLEGARDEN

 

アリスターについてはまた後日。今の気持ちをただ連ねました。拙い文章でしかも長いです。

 

 

 


始まる前は全然実感が湧かなくて

ぼけーっとしてたけど

開演がもうあと10分と迫った頃には

胸の前に置いた腕に鼓動が伝わるほど

ドキドキしてた。

いつもは開演前の時間てヘルニア持ちだからずっとその場に立ってるのしんどくて、

腰痛くなってきたな…が頭の中の6割を占めていてあとは1曲目なにやるかなーとかだけど

この日だけは違った。

やばいやばいやばいえ?まじで?やるの?もう?え?まっていやちょっとまだちょっと待っていやえーまじか。まじかえーちょっと待ry

 


要はうるさかった。頭の中がうるさくて

全然落ち着かなかった。

周りもみんなそんな感じでまじかー!やべえなとか、今からここで4人見れんの?!とか。

 


そして照明が暗転。

もうここからフロアは完全に戦場。

 


1曲目、スタートはNew Years Dayだった。

ZOZO幕張に入れず、去年の8月15日に置いていかれたままだった自分の心が今起きてる現実を受け止める。

ELLEGARDENがもう完全に帰ってきたことを実感させてくれた。

(なんてことはあとから思ったことで興奮と激しい押しでそんなこと考える余裕はない。)

分かっていたことだけど初っ端からダイバー続出。

 


今までライブであんまり名前呼んだり

叫んだりすることなかったけど、

今回はおかえりとかありがとうとか

めちゃくちゃ叫んだ気がする。

叫ばずにはいられなかった。

伝えずにはいられなかった。

だって本当に本当に本当に嬉しかったから!!!

 


始まる前は絶対ずっと泣いてるなんて

フォロワーさんや友達に言ってたけど、

柵前でも全然ぎゅうぎゅう詰めで

とりあえず飛んでく人たち流すのに追われて

それどころではなかった。笑

みんな助け合っててクソ激しいのに

クソあったかいめちゃくちゃなピースな空間だった。

 


そんなこと起こるわけないってことが

たくさん今年はお前らに起きたらいいなって

細美さんが言った。

もう叶ってるよ…と思ったのは私だけではないはず。

 


supernovaが始まった時、やっと聴けた!と噛み締めたかったけどダイバーの嵐でそんな暇もない。

ただこれをここに持ってくるあたり、もう通常運行

そして「No.13!!」と叫べる喜び。

 


何が始まってもみんな歌いまくってただろうし、何が来たって嬉しかった。

自分からは雄一が見えなかったんだけど、この人たちが同じステージにいるんだって考えただけでももう泣きそうになったし、めちゃくちゃ笑顔なのが見えてさらにテンションは上がる。

 


アリスターと8人でスコットボーカルでやった風の日、その時にはフロアは少し引いてその時初めて4人の姿が確認できて、エルレアリスターのメンバーもみんながすっごく笑っていて、本当にステージがめちゃくちゃキラキラして見えた。

 


そして何より最後のMake a Wish。

サーンデーイと始まった瞬間、もうダメだった。隣にいた細美さんのライブを通じて知り合った友達と同時に顔を見合わせたらもうぼろぼろ涙がこぼれてきた。

エルレの時もMake a Wishやってたけど、その時は泣いてる余裕なんてなかった。笑

あの空間にいた人全員そうだったんじゃないかな。

言葉にしなくても通じた!と感じ合える瞬間と力が音楽には絶対にある。すげえ。

 

 

 

アリスターのツアーだから、

アリスターのツアーなのにというのは

今回特に言われてた気がするけど

相手がエルレだから仕方ない。

彼らもスタッフも当然

それを承知の上でやっていると思うし、

負けないくらい良いライブをしてやろうと

思って来ているはず。

てか対バンってそうゆうものだよね。

 


自分はひたちなかエルレ見るまで

宝箱Tシャツは保管しておこうと決めているけど、着てる人が悪いとは思わない。

だけどこのツアーを組んでくれたことに

感謝の気持ちを示す方法の1つとして

物販っていうのもあると思うから、

しっかりロンT着て挑んだ。

めちゃくちゃ可愛いです。

普通にプライベートで着たい。

 


当時アリスターとツアーやった時

自分は中学生。

チケットは取れないし、今みたいにSNS

知らない人と簡単に繋がる文化も

あまりなかった頃。

兄からライブの感想と高揚を受けて

自分もいつか行きたいなーなんて考えていたら

突然の休止発表。

いや、その前からJAPANのインタビューの内容でも伏線はあったのかも。

 


そして今回それがついに叶った。

去年幕張で行き場のなかった感情が

ここで報われた。

 


私はあの頃見れなかったアリスターを見てみようと追加が発表された時初めて申し込みをした。

エルレ来るなんて予想はSNSではあったけど

来てほしい半分、来ないよな半分。

2日を残して発表なんて、心の準備ができないよ。

する必要もないし、できないけど。

 


アリスターのメンバーも全員が一人一人

何度もありがとうと言ってた。

日本で見た景色が彼らにとっても最高だったらいいな。

あの景色を見せてくれたアリスター、そしてELLEGARDENに、心からありがとうと伝えたい。

 


ライブが終演して思ったのは、

終わったんじゃない。

確実に彼らは第二章を始めたってこと。

またそのうち会える。気がしてる。

 

 

 

 


今日仕事に行く時車でiphoneに入ってるエルレの曲をシャッフルで流した。

去年のあの日以降、正直エルレの曲を意識して聴いてこなかった。

もっというと休止が発表されて以降特にELEVEN FIRE CRACKERSはあまり聴けなかった。

それが今では「これから」を感じさせてくれる曲に感じられる。

絶対全員笑顔にするという言葉の通り、きっと各地のフェスやもしかしたらツアーなどで地方も回ってくれるはず。

絶対全員がおかえりを叫べる日が来る。

恐怖症の話。

この間美容師さんが

「友達に先端恐怖症の奴いるんすけど、めっちゃおもしろいんすよ!wペン向けただけでめっちゃ怖がっててwww面白くないすか?!ww」

 

と言ってきたんですが、

はい。面白くないです。不快です。

 

と言いたかったけど、なんかその時は

こいつもそうゆう人間か…ってなって

「へえ…」しか言えなかった。

 

相手が嫌がってるもの面白がって

近づけるのってただのサイコパスでしょ。

そんな奴そこらじゅうに転がってるけど。

それをS(サディズム)と表現する奴

本当に品がないと思う。

 

一時期Twitter蓮コラ流行ってた(?)時も

集合体恐怖症の人達が真剣にやめてくれって訴えてた。

 

ああゆうのってその場にいる人達は下品に笑ってるだけだから分からないだろうけど、本気で怖いと思ってる人は夜寝ようとして目を閉じたら浮かんできたり、その時の恐怖心が蘇って寝つけなくなったり、そいつらが思ってる以上に引きずってるんだよ。

 

そんなこと言ったところで

知ったこっちゃないって思う人も

多いだろうけど、そうじゃなくて本気で

そうゆうものの存在を分からない人、

これを読んでくれたなら今すぐやめてほしい。

かわいいネコちゃんの画像でもRTしててほしい。

 

 

なんでも病名つけるとか言われるけど、

まあ実際どうなのと思うものもあるけど、

でも町が変わっていくように

若者が車に乗らなくなるように

テレビで喫煙シーンを観ることが減ったように

あらゆる変化に伴って地域の条例が変わるように

病気の傾向に変化があるのだって

自然な流れじゃないでしょうか。

なぜそこらへんの変化は

受け入れようとしないんでしょうか。

甘えだと思う人もいるのは分かってるけど

実際病名あるんだって分かると

それだけで治せる見込みがあることに

自信や希望や意欲が湧く人もいるんです。

だからほんの少しだけ、

温かい目で見守ってくれると嬉しいです。

 

別に何かしてくれって頼んでるんじゃない。

甘えさせてほしいとかじゃなくて、

本人が段階踏んで乗り越えようとしてるものを

無理に近づける必要なくない?

ってこと。

 

 

なんか微妙に脱線したけど。

以上。

根暗な人が10-FEETに出会った話。

初めて10-FEETのライブをちゃんと見たのは

2013年のロッキンだった。

その時TAKUMAはMCで痴漢について話してた。

痴漢された人はそのあと一生、ずっとナイフ突き付けられてるような気持ちで生きていくことになる、みたいな話だったと思う。

このMCはそのあとのライブでも何度か聞くことになった。

正直に言うとTAKUMAの、というか関西人特有のうまいこと例えを出してこようとする感じ、

泣かせようとしてくる感じが苦手だった。

 

その頃はFireBallと仲が良いくらいの情報しか私は持ってなくて(中学の頃はジャパニーズレゲエ大好きだった)カラフルないわゆるディッキ族が集まるバンドというイメージで、あまり良くなかった。これもただの聞かず嫌いの偏見だった。

細美武士が歌うような卑屈な曲の方が私には合ってると思ってたし、桜とか歌ってるし、なにより10-FEETファンはみんなガタイがよくて、怖かった。笑

でもその年、シガードッグという曲の間奏でTAKUMAが言った。「勘違いすんなよ、笑った時顔がひきつるのは優しいからやで。」

 

ここまで書いた内容で十分お察しだとは思うけど、私はとても根暗。笑

今でこそライブ友達ができたり、職業柄人と話すことが多いので初対面の相手とも普通に話せるようになれた(慣れた)けど、どうも昔からみんなの輪に入るのが苦手だった。ノリってものがよく分からなくて、良くも悪くも真面目に受け止めすぎる癖があった。

そのせいで無駄に考え込んで、自己嫌悪に陥ったかと思えば勝手に自己完結させてみたり、要はクソめんどくさい奴だった。

 

その年は前年のCDJで知り合った1つ下の女の子と行った。

その子はいつでもにこにこしていてとても愛嬌のある可愛い子だった。はじめは純粋にいい子だなと思ってた。でも、前述した通り私はとても根暗で、そしてひねくれている。それが次第にコンプレックスに変わるのも昔からの癖だった。

なんで私はこの子のようにうまくやれないんだろう。なんでみんなは私より軽く、物事の流れに乗れるんだろう。

 

そんな負の感情を持ったまま10-FEETのライブが始まって、モッシュとかサークルとか始まって、おそらく知らない人同士が肩とか組んでて、(ああ、ここは私の居場所じゃないな)そんな気分だった。

 

でも、シガードッグの間奏でTAKUMAが言ったその言葉は、まるで自分に言われてるように感じて、気づいたら涙が止まらなくなっていて、気づいたら靴脱いでた。

それは今も語り継がれる伝説の靴ダイブが発生した年だった。笑

 

 

 

それから少しずつ10-FEETのCDをTSUTAYAで借りてiPodに入れて、毎日聴くようになって、風と2%が大好きになった。

 

でも相変わらずチキンな私はワンマンに飛び込む勇気はなくて、フェスで見れたらいいかなくらいの気持ちのまま、気づいたら3年が経って、新曲はアンテナラスト。

始まった瞬間TAKUMAの声だけが耳に入ってくる。「言葉足らずのあなたの言葉 たくさんの思いがありました」

私の好きなレゲエ調の曲に乗せて続いていく。

一発でめちゃくちゃハマった。

なんて優しいんだろう。

どうして分かるんだろう。

言葉を大切にするがあまり、言わなくていいことまで伝えようとしてしまって、逆に伝わらなくなる。そんな空回りややりきれなさ、もどかしさを、この人だって感じてたんだ。

 

10-FEETのライブはチケットが取りづらい。

20年の歴史を経て日本中で多くの人に愛されるバンドは、もちろん曲やライブのかっこよさもあるけど、それ以上にこの人間臭さにあったんだって、めちゃくちゃ遅くなったけどその時やっとやっと分かった。

 

以降、悩んだ時、つまらないことで考え込んでしまう時、誰かとのやり取りで自分の中で勝手につまづいてしまったと感じた時、TAKUMAの言葉が浮かぶようになる。

 

今では知らない人と手を差し出し合って肩組んでたりする。それもめちゃくちゃ笑顔で。

昔じゃ考えられなかった。

ライブ終わったあとって、全身バッキバキなのはもちろんなんだけど顔が痛いことに気づくんだよね。

それほどずっと笑ってるってことなんだよな。

京都大作戦の試写会の感想コメントで、みんな言ってた「人生変わるバンド」、あれは本当にそうだ。